当絵画教室が最も重視しているのが”画力を上げる”ことですが、
もう一つ大切にしているものがあります。 

それが ”横の繋がり” です。 

独学で絵を描いている方ならわかると思いますが、絵を描くということは常に孤独です。
 
“何をすればいいのかわからない”はもとより、”自分の絵は上手いのか?”や”同年代のリアルな画力がわからない”という不安感に障なまれることがあります。
 

僕自身独学で3年間絵を描いていた経験があるので、そこはとてもよく理解できます。
自分の状況が客観視することができないので上手くなっているのか否か、自分の成長が遅いのか早いのか、全くわからないのです。
そのような状況では常に焦燥感が付き纏い、精神的にも肉体的にも体調もよく崩していました。
そんな時に僕は専門学校へ入学し、そこで横の繋がりができて、ようやく自分自身を客観視することができたんですね。
実際に横に繋がりができると”自分は案外上手かった”という安心感も生まれました。 
しかし、白日会に出品し入選した頃、業界で自分が如何に下手かを痛感しました。 
それからは死ぬ物狂いでまた描くわけですが、当時所属していて生島浩先生の絵画教室で、横の繋がりがあったお陰で常に自分を客観視することが出来て、冷静に努力できたと思っています。 
前置きは長くなりましたが、当絵画教室は自身の経験を基に”横の繋がり”をとても大切にしています。 

もっと簡単にいうと仲間を大切にしています。

グループレッスンでは私語は寧ろOKでお互いの制作の悩みを打ち明けたり、それを授業中にみんなで話し合い、解決するという流れと大切にしています。授業の終わりでは課題が完成した人がいれば合評を行い、一人一人に作品の意見を伺うことができるので、とても良い刺激になっております。 
勿論課題以外にも自主制作の作品などの発表を積極的に促しているので”常に仲間に意見を聞ける”大学のゼミのような形態でもあります。 
 

山本周